DX戦略

1.DX取組宣言

高橋ソース株式会社は、埼玉県本庄市の商店街にある米屋からソース業をスタートいたしました。現在はソースにとどまらず多種多様な調味料を手掛け、食べていただくすべての人へ「美味しい・うれしい・たのしい」を届けることを何より大切にしています。さらに、「美味しくて体にやさしい、そして楽しい食シーンを演出する」という目標を掲げ、我々は日々事業に邁進してまいりました。

現在、深刻な人手不足や競合激化といった外的な脅威は、現場の負荷増大や機会損失として我々の経営に直結しています。

これらを乗り越えるため、属人化・複雑化したアナログ業務や、紙管理によるムダ、ミスを徹底的に排除し、抜本的な効率化を推進します。具体的には、iPadやIoT、AIなどの最新テクノロジーを実装する「DX体制の構築」を最重要課題とし、データの可視化と自動化による独自の優位性を確立いたします。

テクノロジーに定型業務を任せ、人が創造性やマネジメントに専念できる環境を整えることにより、お客様への提供価値を最大化し、持続可能な企業へと進化することを最重要課題として推進してまいります。

2.経営理念・経営ビジョン

社長が目指すビジネスモデル

先述した課題を乗り越え、お客様に寄り添うサービスを持続的に提供するため、最新技術と現場の知見を融合させた「独自のDX推進」により、新たな事業モデルを確立します。

我々は、食品製造構造を変革することで確実にアドバンテージを築き、業界の「モデル企業」となることを目指しています。この挑戦を支える柱として、「アナログ接点とバックヤード DXの融合(生産性向上)」および「自社独自 の生産・IT技術の創造」を基本方針に掲げ、重点的に取り組んでまいります。

経営理念

社員とお客様の幸福を追求し、美味しい、うれしい、楽しい食文化を創造する

経営ビジョン

3年~5年後にありたい姿

DX推進による業務プロセスの変革を通じて、生産性の向上とあらゆるロスの徹底的な削減を加速させ、組織全体のポテンシャルを最大化していきます。

そこで創出された時間と経営資源を、お客様の期待を超える新たな価値の提供へと集中させるとともに、社員一人ひとりがやりがいを感じ、心身ともに健やかに活躍できる最高の職場環境を創造してまいります。

3.DX戦略

当社は、経営ビジョンやビジネスモデルの達成のために、下記のDX戦略を推進します。

戦略① 顧客接点のDX

顧客からの問い合わせに迅速かつ的確に対応し、顧客満足度を向上させるため、問い合わせボットを導入します。定型業務を自動化することで対応窓口の負担を軽減し、オペレーターが複雑な案件や丁寧な個別サポートに集中できる体制を構築します。さらに、ボットの利用状況を分析して「どのようなお客様が、何に困っているのか」を可視化することで、顧客のニーズや課題を正確に把握し、満足度を向上させます。デジタルで効率化と顧客満足度の向上を実現させ、そこに人による手厚さを組み合わせることで、より質の高いサポート体制の実現を目指します。

戦略② 生産・物流プロセスのDX

現在の業務では、アナログ作業によるミスやエラー、それに伴う不要なチェック作業が発生しており、潜在的な業務のムダ・ムラが課題となっています。また、大量の紙による管理の手間や保管場所の圧迫も問題視しています。これらの課題を解消し、サプライチェーン全体を最適化する一手として、手書きの複写伝票を廃止し、スプレッドシートやアプリ、QRコードを活用したペーパーレス化を推進します。また、原材料の引き当てを従来はExcel等でアナログで管理をしていたものを基幹システムの刷新に伴う厳密なデータ管理により、原材料の無駄や誤差を解消します。

戦略③ バックオフィス業務の効率化

生成AI、OCRなどのデジタル技術やツール間の連携を駆使し、社内業務全般の効率化を推進します。具体的には、生成AIによる議事録作成の自動化、Chatworkとスプレッドシートの連携によるシームレスな情報共有、そしてOCRを活用した受注管理の自動化を実施します。これにより、手作業によるミスや業務の属人化を解消するとともに、社員の作業負担を大幅に軽減し、部署間のコミュニケーション活性化と、より付加価値の高いコア業務に注力できる環境を構築します。

戦略④ DX推進体制の構築とデジタル人材育成

AI時代を見据え、当社では「クリエイティビティ、ホスピタリティ、マネジメント能力を備えた人材の育成」を経営方針としています。この方針のもと、現在は外部専門家を招いたITスキル向上のための研修や社内勉強会を実施し、高度なデジタル技術を習得する機会を創出しています。これと並行して、現場ではタブレッド端末を導入し、アプリを活用した在庫管理やペーパーレス化といった実践的な環境整備を進めています。今後はこれらの取り組みをさらに強化します。教育による「スキルの向上」とツール導入による「現場の実践」を連動させることでDX推進の土台を構築し、デジタルツールを自在に使いこなせる人材を計画的に育成してまいります。

4.体制・人材育成

当社では、社長直轄の「DXチーム」を設置し、チームリーダーを中心とした実務レベルでのDX推進体制を構築します。本チームは外部のITコーディネータと連携し、社内外のデータに基づいた的確な意思決定とアクションが行える環境整備を目的として運営します。

人材育成においては、「AI時代を見据えたクリエイティビティ、ホスピタリティ、マネジメント能力を備えた人材」の育成を経営方針に掲げています。同業他社を圧倒する教育量の提供を目指し、社内勉強会や外部研修を通じて高度なデジタル技術を習得する機会を創出しており、2024年度には5名のITリスキリング研修を実施するなど、実践的なスキル向上を推進しています。

組織図

5.デジタル技術、環境整備

(1)予算

今後ともデジタル技術の活用が高橋ソースの発展の鍵であることを認識し、毎年営業利益の5%をデジタル技術に投資します。

(2)レガシーシステムの刷新方針

「DX・IoT技術を優先して採用する」という方針に基づき、システムの新規導入や更新の際には常に新たな技術を取り入れることを計画しています。これに則り、現在稼働しているレガシーシステムについても、2026年に刷新を予定しています。

既存システム
  • 基幹システム ※刷新予定
    ⇒販売、購買、売掛、買掛、在庫システム
  • Googleワークスペース
  • チャットワーク
  • セールスフォース(営業進行管理ツール)
  • HRシステム(出欠席、従業員情報管理)
新規システム
  • 基幹システム(刷新後)
    ⇒原価計算システム、生産管理システム

6.数値目標(KPI)

DX戦略の達成状況を測る指標として下記を定めます。実行計画を立案したうえで、取り組みを行い、各部署ごとに目標値の達成状況を月1度評価を行いながら目標達成できるようPDCAサイクルを回していきます。

戦略① 顧客接点のDX

  • 2028年までにカスタマーサポート業務における対応時間の平均値を20%短縮する。

戦略② 生産・物流プロセスのDX

  • ⼿書きの複写伝票や管理帳票類を電⼦化し、紙の消費量および印刷‧保管コストを50%削減する。
  • 製品品質チェックのデジタル化によるPDCAサイクルの構築‧運⽤を通じ、初期不良率を5%削減する。

戦略③ バックオフィス業務の効率化

  • 生成AIを導入し、議事録作成にかかる時間を30%短縮する。
  • OCRを活用して受注処理業務の処理時間を50%削減する。

戦略④ DX推進体制の構築とデジタル人材育成

  • 社内勉強会実施回数:年間6回
  • 事例発表会:年2回
  • 外部のITコンサルタントとのリスキリング:年12回

7.DXに関する社長(実務執行総括責任者)メッセージ

我々高橋ソース株式会社は、ソースをはじめとする多種多様な調味料を手掛けながら、一貫して「食べていただくすべての人へ『美味しい・うれしい・たのしい』をお届けする」ことを何より大切にしてまいりました。

しかし今、私たちを取り巻く環境は激変しています。深刻な人手不足や競争の激化が続く中、複雑化したアナログ業務や管理体制が、現場の社員たちに大きな負担を強いてしまっているのが現状です。このまま社員を疲弊させ、お客様に価値を届ける「機会」を損失し続けるわけにはいきません。

我々がDXを推進する理由は、決して単なる「デジタル化」ではありません。iPadやIoT、AIなどのテクノロジーを活用して業務の自動化を図り、社員が煩雑な単純作業にとらわれない環境を作ることです。そして、人にしかできない創造性、お客様に寄り添うサービスに、一人ひとりが全力で向き合える環境を創り出します。

「お客様との温かいアナログ接点」と「徹底的に効率化したバックヤードのDX」を融合させ、当社独自の生産・IT技術を創造していくことで、食品製造のあり方そのものを変革し、高橋ソースを業界の「モデル企業」へと進化させます。この変革は、私たちがこれからも「美味しくて体にやさしい、そして楽しい食シーン」を持続的に提供し続けるために、必要不可欠な挑戦です。

社長である私自身がDXの先頭に立ち、陣頭指揮を執ります。そして、社員一丸となってこの変革を力強くやり遂げ、持続可能な企業へと成長することを宣言します。

⾼橋ソース株式会社
代表取締役社⻑ ⾼橋亮⼈